この記事は、私が土地家屋調査士試験に合格した際の合格体験記です。試験結果・勉強時間・勉強方法などについてありのままをご紹介します。これから土地家屋調査士試験を受験予定の方は参考にしてみてください。
土地家屋調査士試験の試験結果
土地家屋調査士試験の試験結果などは次のとおりです。
点 数 | 足切り点・合格点 | |
---|---|---|
択 一 式 | 42.5 | 32.5 |
記 述 式 | 35.0 土地:11.5 建物:23.5 | 35.0 |
合 計 | 77.5 | 70.5 |
択一式は全部で20問出題されます。
1問につき2.5点の配点になっています。
42.5点なので17問正解できました。
20問中17問の正解なので正直できすぎです。
一方の書式は足切りギリギリでした。
まさかの足切り点と同じ点数とは思いもしませんでした。
何とか合格できて良かったです。
土地家屋調査士の筆記試験の感想など
筆記試験を受けた際は、次のような感じでした。
試験が始まると、まず択一式から解いていきました。
緊張から問題を読んでも、あまり頭に入ってこず、最初のうちは何度も読み返しました。
途中から、緊張がややほぐれ、やや冷静さを取り戻しました。
想定していたよりも、択一式を解くのに時間がかかってしまいました。
事前に計画していた択一式の終了時間になったので、最後の問題(民法)が解けていませんでしたが、適当にマークし、記述式問題に移りました。
記述式問題を解く時間が足りなくなると、致命傷になりますので、これは当初から考えていたことです。
もし時間が余れば、後で解けばよいくらいの感じでした。
次に、記述式の建物の問題にかかりました。
これも予定どおりです。
土地の問題は、座表計算があるため苦手意識がありました。
少しは自信のある建物の方から片づけて、じっくり土地の問題を解こうという戦略でいました。
建物の問題は今までに解いたことがないような問題で、いろいろと迷うところが多く、思った以上に苦戦しました。
建物の問題を解き終わると、計画した時間を若干オーバーしていました。
そして、最後に記述式の土地の問題にかかりました。
座標を3点求める問題がありましたが、1点だけどうしても求めることができませんでした。
そのため、面積を求める問題も計算できませんでした。
当然、図面の方にも影響が出てしまい、減点は確実でした。
できる範囲で図面を完成させたところで、試験終了となりました。
予想問題はそこそこ解けても、本番では何が起こるのかわかりませんね。
記述式は、驚くような問題が出されることもあります。
そのような時は、本当に焦ってしまいます。
今回は、まさにそれの連続だったような気がします。
試験終了後は、正直なところ落ちたと思いました。
何とか合格できたのは、最後まで諦めなかったことが大きいと思います。
それと、択一式において、時間オーバーで1問解かずに記述式に移ったのがよかったです。
あの1問を解いていたら、おそらく土地の図面が完成できなかったと思います。
そうなれば、記述式の足切りで不合格だったでしょうね。
緊張から問題を読んでも、あまり頭に入ってこず、最初のうちは何度も読み返しました。
途中から、緊張がややほぐれ、やや冷静さを取り戻しました。
想定していたよりも、択一式を解くのに時間がかかってしまいました。
事前に計画していた択一式の終了時間になったので、最後の問題(民法)が解けていませんでしたが、適当にマークし、記述式問題に移りました。
記述式問題を解く時間が足りなくなると、致命傷になりますので、これは当初から考えていたことです。
もし時間が余れば、後で解けばよいくらいの感じでした。
次に、記述式の建物の問題にかかりました。
これも予定どおりです。
土地の問題は、座表計算があるため苦手意識がありました。
少しは自信のある建物の方から片づけて、じっくり土地の問題を解こうという戦略でいました。
建物の問題は今までに解いたことがないような問題で、いろいろと迷うところが多く、思った以上に苦戦しました。
建物の問題を解き終わると、計画した時間を若干オーバーしていました。
そして、最後に記述式の土地の問題にかかりました。
座標を3点求める問題がありましたが、1点だけどうしても求めることができませんでした。
そのため、面積を求める問題も計算できませんでした。
当然、図面の方にも影響が出てしまい、減点は確実でした。
できる範囲で図面を完成させたところで、試験終了となりました。
予想問題はそこそこ解けても、本番では何が起こるのかわかりませんね。
記述式は、驚くような問題が出されることもあります。
そのような時は、本当に焦ってしまいます。
今回は、まさにそれの連続だったような気がします。
試験終了後は、正直なところ落ちたと思いました。
何とか合格できたのは、最後まで諦めなかったことが大きいと思います。
それと、択一式において、時間オーバーで1問解かずに記述式に移ったのがよかったです。
あの1問を解いていたら、おそらく土地の図面が完成できなかったと思います。
そうなれば、記述式の足切りで不合格だったでしょうね。
こちらが送られてきた成績通知書です。
土地家屋調査士試験の口述試験の感想など
土地家屋調査士の筆記試験の合格発表後、しばらくすると筆記試験合格者に対して口述試験が行われます。
口述試験とは、面接方式で行われ、試験官から出された問題について口頭で答えていく試験です。
1人15分程度です。
筆記試験から日にちが経っていたので、学んだことを忘れてしまっているのではないかと不安になりました。
口述試験を受けた際は、次のような感じでした。
試験ではありますが、ほとんど就活の面接のように感じました。
たくさんの人が試験を受けるため、トータルで3時間ほどかかります。
そのため、最初の方に呼ばれるのか、最後の方に呼ばれるのかで試験を受けられる時間が全然違います。
私は運が悪いことに、最後の方でした。
3時間近く待たされたと記憶しています。
あの緊張が3時間も続くのですから、まさに地獄です。
ようやく私の順番が回ってきました。
指定された部屋にノックをして入りました。
確か試験官は3人いました。
試験官が順番にさまざまな問題を出していきます。
うまく答えられず、何度かツッコまれる場面もありましたが、何とか切り抜けることができました。
試験はものすごく長く感じられました。
終わると、一気に緊張から解放されました。
たくさんの人が試験を受けるため、トータルで3時間ほどかかります。
そのため、最初の方に呼ばれるのか、最後の方に呼ばれるのかで試験を受けられる時間が全然違います。
私は運が悪いことに、最後の方でした。
3時間近く待たされたと記憶しています。
あの緊張が3時間も続くのですから、まさに地獄です。
ようやく私の順番が回ってきました。
指定された部屋にノックをして入りました。
確か試験官は3人いました。
試験官が順番にさまざまな問題を出していきます。
うまく答えられず、何度かツッコまれる場面もありましたが、何とか切り抜けることができました。
試験はものすごく長く感じられました。
終わると、一気に緊張から解放されました。
実は、口述試験は落とすための試験ではありません。
そのため、ほとんどの人が合格します。
ある程度答えられれば、おそらく落ちないと思います。
さすがにすべての問題に答えられないとなれば、本当に筆記試験に合格したのかと疑われて落とされるかもしれませんが・・・
知識よりも、最低限の常識や人間性を持ち合わせているかどうかをチェックしているだけのような気がします。
知識に関しては、すでに筆記試験でチェック済みですからね。
私は東京法経学院の土地家屋調査士講座を受講していたのですが、東京法経学院では筆記試験合格者に対して無償で口述試験の資料を配布していました。
これが優れモノで、過去に出題された問題と解答例などが載っていました。
試験直前まで、この資料を読み込んできちんと答えられるように準備していました。
そのため、ほとんどの問題に対してスラスラ答えられました。
本当にこの資料があってよかったです。
もしこの資料がなければもっと苦戦していたと思います。
土地家屋調査士試験の合格証書
こちらが土地家屋調査士試験の合格証書です。
非常にシンプルな合格証書で少し拍子抜けしました。
もっと豪華な合格証書が届くのではと思っていたので・・・
合格証書を手にすると、ようやく合格を実感できました。
土地家屋調査士試験の勉強方法
上でもお話ししたように、私は東京法経学院の土地家屋調査士講座を受講しました。
近くに資格学校がありませんでしたので、通信講座を選択しました。
基本的には、講座のスケジュールどおり学習していきました。
はじめのうちは、講義(動画)を見て、その内容について理解するようにしました。
講義は何回か見ました。
その後、重要なテーマに関する暗記を進め、その部分に関する過去問をチェックしました。
これを何度も行い、知識の定着と過去問のマスターに努めました。
これと並行して、土地や建物の書式について学習しました。
登記の種類・記載事項・添付書類などの暗記と座標や面積の計算問題をマスターしていきます。
数学は決して苦手ではありませんでしたが、三角関数を使った座標計算は思った以上に苦戦しました。
正直なところ、座標計算ができるようになるのかめちゃくちゃ不安になりました。
たまたま複素数について知り、追加で講座を取ったのかどうかまでは覚えていませんが、複素数について学びました。
(最新の東京法経学院の土地家屋調査士講座は複素数に対応しているようです。)
複素数をマスターすると、座標計算などが早く正確にできるようになりました。
それでも、答練では座標の計算問題が3問出題されれば1問は解けないことが多かったです。
なかなか全問正解することはできませんでした。
それでも、一時の計算問題恐怖症からは脱しました。
土地家屋調査士試験は本当に特殊で、この他にも図面の作成を練習しなければなりません。
基本的な作成方法はそれほど難しくはありませんが、早く正確に作成するのは至難の業です。
少し練習したぐらいではほぼ無理です。
何度も何度も繰り返し練習するしかありません。
それでもどれくらい早く作成できるようになるのかはわかりません。
土地の図面は作成にそれほど時間はかかりませんが、建物の図面が大変です。
試験前日まで、書式問題を復習し続けました。
図面の作成は面倒に感じて省略してしまいがちですが、よほどの自信がない限りはきちんと作成して練習した方が良いです。
土地家屋調査士試験は合格レベルに達するまで知識を詰め込むことが重要ですが、それ以上に早く正確に問題を解ける力を身に付けることが重要です。
時間を気にせずにゆっくり解けば、たくさんの受験生が合格点を取ることができると思います。
しかし、制限時間内に問題を解いて合格点を取ろうとすれば、かなり難易度が上がります。
そのため、他の資格試験以上に、限られた時間の中でいかに早く正確に問題を解けるようになるかという訓練をしなければなりません。