この記事では、資格試験で効率よく合格するための勉強方法のやり方・コツについてご紹介しています。どのようにして資格試験の勉強をすればよいのか方法がわからないという方はおられませんか?ここでは、私自身が過去にいろいろな資格試験で合格を勝ち取ってきた勉強方法を包み隠さず解説しています。参考にしてみてください。
はじめに
はじめにお話ししたいことがあります。
それは、私の勉強方法には魔法のようなテクニックなどはないということです。
決して、楽をして簡単に資格を取れるような勉強方法ではありません。
私が過去にたくさんの資格を取得する中で、試行錯誤して考えたものです。
偉そうに言えるほどの画期的な方法ではありませんが・・・
個人的には、効率的で失敗の少ない勉強方法だと自負しています。
凡人の私でも行うことができる方法のため、天才や秀才にしかできなような方法ではありません。
よろしければ参考にしてみてください。
資格試験の勉強方法の流れ
資格試験の勉強は、次のような順番で行っていきます。
- 資格試験の戦略を練る
- 資格試験のスケジュールを立てる
- テキストを読む
- 過去問を解く
- 復習の方法
- 予想問題集を解く
- 戦略を練り直す
- 問題を早く解く練習をする
資格試験の戦略を練る
取得したい資格が決まり、学校(通学・通信)を利用するか、独学で勉強するかのどちらかを選択すると、いよいよ勉強のスタートです。
その前に、1つやるべきことがあります。
それは戦略を練ることです。
簡単に言うと、どこに力を入れて勉強するかです。
どの科目も、同じように時間をかけて念入りに勉強するのは効率的ではありません。
点数を稼ぎやすい科目や出題数が多い科目を重点的に学習しないと、不合格になってしまう可能性が高いです。
逆に、難しくてなかなか容易に正解できない科目や出題数が少ない割に範囲が広い科目に時間をかけるのは非効率です。
試験の傾向について事前に調べておくと、スケジュールを立てるのに役立ちます。
この時点では、完璧な戦略を練ることはできませんので、簡単なもので構いません。
勉強が進むにつれて、問題の難易度などがわかってくるので、だんだんと自然に戦略が練られていくので安心してください。
学習前の時点では、それぞれの科目の出題割合と難易度のチェックぐらいでよいです。
ネットなどで調べれば、すぐにわかります。
学校を利用する場合でも、戦略は練った方がよいと思います。
ただし、学校から学習の指針のようなものが配布されると思うので、それを最大限利用すればよいです。
特に、戦略を練ることが求められるのは独学の方です。
すべて自分でしなければならないので、きっちりと戦略を練らないと早期合格が難しくなってしまいます。
資格試験のスケジュールを立てる
戦略を練ったら、それを元に大まかなスケジュールを立てます。
細かいスケジュールは立てません。
それは細かく立てても、すぐに狂いが生じてしまうためです。
1度狂ってしまうと、やる気がなくなってしまい、挫折しやすくなります。
大まかに立てておくと、すぐに修正できるので影響が少なくて済みます。
試験日までのもの(月単位)と1週間分のもの(日単位)を作成するとよいです。
試験日までのスケジュール(月単位)
現在から試験日までどのように勉強するのかを大まかに決めます。
- どのような順番で科目を勉強していくのか
- どの科目をいつまでに済ませるのか
- いつからテキストから問題集中心の学習に切り替えるのか
- 過去問はいつまでにマスターするのか
- 直前期はどのように勉強するのか
自分自身に合ったオリジナルのスケジュールを考えてみてください。
ただし、大まかに決めると言っても、1週間分のスケジュールはしっかり考えて作成するようにします。
1週間分のスケジュール(日単位)
試験日までのスケジュール(月単位)を元に1週間分のスケジュール(日単位)を作成します。
ここでは、テキストの何ページから何ページまでやろう、この章を仕上げようなどと具体的にやることを決めます。
先ほども言いましたが、欲張ってあれもこれもと詰め過ぎると、まずスケジュールどおりには進みません。
まったくスケジュールどおりに進まないと、スケジュールを立てている意味がありません。
そのため、スケジュールは実際に達成可能なものにしてください。
予備日(スケジュールのない日)を適度に設けておくと、スケジュールの調整を行いやすいのでおすすめです。
テキストを読む
テキストの読み方には通読と精読の2種類あります。
はじめに通読した方がよいという人がいます。
通読とは、テキストを始めから終りまで一気に目を通すことを指します。
そうすることで、まず全体の内容をおおまかに掴もうというのです。
しかし、私の今までの経験から通読はまったく意味がないと考えています。
やり方が悪いだけなのかもしれませんが・・・
それでなくても、素人にとっては、わかりにくい法律の専門用語が書かれているテキストです。
通読した程度ではほとんど理解できません。
正直時間の無駄だと感じます。
では、最初にテキスト全部を精読した方がよいのでしょうか?
精読とは、理解しながら丁寧に読み進める読み方です。
テキスト全部を精読するのに、かなりの時間がかかってしまいます。
テキストの後半部分に到達する頃には、最初に精読したことはほとんど覚えていないでしょう。
そのため、最初にテキストの全部を精読するのも非効率です。
個人的には、最初にテキスト全部を通読することも精読することも必要ないと考えます。
その日勉強するところのみ精読するのがベストです。
これが、1番効率的で無駄がありません。
テキストの始めから終りまでをノートにまとめる人がいますが、まとめることはしません。
それは、まとめると膨大な時間がかかってしまって時間がもったいないためです。
ノートにまとめるだけで、すべての暗記ができるのなら別ですが・・・
普通は、まとめた後そのノートを見返して理解したり覚えたりすることになります。
それなら、テキストの重要な部分に線やマーカーを引いたり、テキストに必要なことを書き込んで使った方がはるかに効率的です。
最悪なことに、ノートにまとめただけで勉強した気になってしまいます。
実際は、まとめただけで何も理解できておらず、暗記もできていないことがほとんどです。
まとめる時間は理解する時間や暗記する時間に充てるべきです。
ただし、勘違いしないで欲しいのは、まとめること自体がいけないことだと言っているわけではありません。
重要な法律の要件と効果などについては、まとめた方が他の法律と比較できてわかりやすいことが多いです。
そのように感じるのであれば、その部分のみをまとめればよいのです。
他には、よく間違える部分のみをまとめるのも効果的です。
このようなまとめなら賛成です。
私は、実際いろいろなことをまとめて覚えていました。
語呂合わせの方が覚えやすいのなら、自分なりに覚えやすい語呂を作ってまとめるのもよいですね。
過去問を解く
その日精読した部分と関連のある過去問を解きます。
どれくらい理解できたのかをチェックするためです。
間違えても気にする必要はなく、どんどん解いていきます。
間違えた部分については、テキストでもう1度確認します。
これをその科目の最後まで続けます。
次の新しい科目を勉強する時も、その日に学ぶ部分のテキストを精読し、過去問を解きます。
この繰り返しです。
少し違うのは、空いた時間を見つけて以前に学んだ科目の復習を行うことです。
新しい科目についてどんどん暗記する一方で、これまでに勉強した科目についてはどんどん忘れていきます。
人間は1度ぐらい勉強しただけでは、知識が定着せず、すぐに忘れてしまいます。
忘れるのを少しでも防ぐには何回も復習するしかないのです。
しかも、なるべく早いうちに行った方が効果的です。
電車やバスで通学・通勤している人なら、その時間に以前に学んだ科目の過去問を解くとよいです。
家にいる時間は、できるだけ新しい科目を勉強する時間に充るためです。
専業受験生でない限り、時間を有効に使わないと、勉強が全然進みません。
ここまでが、基本的な1回目の勉強法です。
特別なことは何もしていません。
地道に努力することが、合格への早道だと思います。
復習の方法
一通り学習が終われば、復習に入ります。
おそらく時間がなくて、以前に学んだ過去問などの復習が思いのほか進んでいないと思います。
私はそうでした。
しっかり復習していても、始めの方に学んだことは忘れてしまいます。
これが普通なので、心配する必要はありません。
この後、どのように勉強すればよいのでしょうか?
まずは、復習しようと思っているところの過去問を解いてみてください。
きっちりと理解したうえで正解できたのであれば、その部分はわかっているということです。
その部分のテキストを軽く読み流し、理解できていなかったところや、覚えていなかったことのみをマスターしてください。
問題がまったく解けなかったのであれば、もう1度その部分のテキストを読んで、理解を深め、覚えるべきことは覚えてください。
この時にわかりにくい部分だけをノートにまとめたり、自分なりの語呂合わせを作ってみてもよいと思います。
基本的には、これを繰り返すしかありません。
そうしないと、本当の意味で理解したとは言えません。
2回目、3回目と復習を行っていくうちに、どんどん復習することが減っていきます。
ここが1つの山ですね。
ここを乗り越えられずに、挫折する人が多いです。
予想問題集を解く
テキストの理解・暗記、過去問のマスターがだいたいできれば、次のステップに進みます。
ここからは実践あるのみです。
良質な問題を1問でも多く解いていきます。
過去問が重要なことは言うまでもありませんが、難易度の高い資格試験では過去問の知識だけでは合格は難しいです。
そのため、答練(学校)や予想問題集で力を付ける必要があります。
問題を解けば解くほど、知識が定着し、新たな知識も増えます。
ここをおろそかにしている人が結構います。
正直もったいないですね。
基本的な知識は備わっていても、過去問と違った視点から問題が作成されると対応できないことが多いです。
応用力が欠如していると点数が伸びません。
これでは、なかなか上位に入ることは難しいです。
そのため、応用力を身に付けることを怠ってはいけません。
資格試験の難易度はいろいろです。
過去問だけでも十分合格を狙える資格については、予想問題集の重要性は低くなります。
最悪解かなくてもよいです。
戦略を練り直す
ここまで来れば、自分の得意科目と苦手科目がわかると思います。
問題数が多いのに苦手という科目は重点的に復習する必要があります。
今後どう勉強すれば合格レベルに達することができるのかを考え、戦略を練り直してください。
戦略はどんどん練り直していけばよいです。
スケジュールに大幅な遅れが生じた際など、ここに達する前の段階でも同様です。
最初に完璧な戦略など練ることができないためです。
あとは、そのとおり実践するだけです。
問題を早く解く練習をする
最後に、問題を早く解く練習をします。
つまり、制限時間内にすべての問題を解くことができる練習をするのです。
知識を詰め込むことに力を注ぐ人は多いですが、意外と問題を早く解く練習をする人は少ないです。
せっかく知識が合格レベルに達していても、制限時間内に問題を解くことができなければ意味がありません。
制限時間内にすべての問題を解くには、それなりのスピードで解いていかなければなりません。
資格試験によっては、十分余裕をもって解答できる場合があります。
しかし、難易度の高い資格試験はそんなに甘くはありません。
何も対策を講じなければ、時間切れで実力を出せずに不合格になることが十分考えられます。
そのため、問題を早く解くための練習は欠かせません。
もっとも重要なことは問題を早く解くことに慣れることです。
たくさん問題を解いていくと、確実に早く解答できるようになります。
それと同時に、どれくらいの早さで問題を解いていかなければならないのかという時間の感覚を身に付けます。
ひたすら反復練習するしかありません。
どのような問題を出されても、迷わずにすぐに正解を導き出せるほどの絶対的な知識が身に付けばよいのですが、実際のところそのレベルにはなかなか達することはできません。
そうなると、どちらの選択肢が正しいのかなどで迷うことが増えます。
1肢1肢じっくりと考えながら、問題を解けるほどの時間はありません。
一定の時間が経過すれば、次の問題にいかなくてはなりません。
そのため、どうように問題を解いていくのかや迷った場合はどうするのかなど、ある程度は自分なりのルールを決めておかなければなりません。
こういったことも含めて、たくさんの問題を解き、本番で焦らず、自分のペースで全問解けるように練習する必要があります。
ここまで準備をしていても、本番では迷ってしまって、なかなか解答を出せず、最終的に時間が足りないということがよくあります。
何もしなければ、最悪の事態に陥いる可能性があります。
具体的な練習法としては、まず時間を計って過去問(年度ごと)を解いてみましょう。
すでに解いたことがある問題ばかりなので、比較的早くできると思います。
次は、会場で模試を受けるか、自宅で予想問題集(実際の試験形式のもの)を解きます。
難易度の高い資格は実際に会場で模試を受けることをおすすめします。
本番と同じような雰囲気の中で問題を解くことができるので、かなり効果的なためです。
自宅において気楽な状態で問題を解くのとは全然違います。
新たな発見があるかもしれません。
模試の問題は本試験で出題される可能性があるため、きちんと復習する必要があります。
新たな知識を吸収することができます。
同じような問題が出れば確実に正解できるようにしておいてください。
まとめ
ここまでが、私が行っている効率よく資格試験に合格できるおすすめの勉強方法です。
基本はそのままで、自分なりのアレンジを加えてもよいです。
人によって、合う合わないがあるためです。
このようにすれば絶対という完璧な勉強方法などは存在しません。
自分なりの勉強方法を早く見つけることが重要です。