資格取得の勉強方法は学校(スクール)利用と独学のどちらがよいのでしょうか?この記事では、それぞれのメリットやデメリットを考慮し、どちらがおすすめなのか解説しています。学校利用と独学でお悩みの方は参考にしてみてください。
目次
資格取得の勉強方法には学校利用と独学がある
取得したい資格が決まれば、早速勉強をスタートさせたいところです。
しかし、ここで考えないといけないことがあります。
それは、どのような方法で勉強を行うかということです。
勉強法としては、大きく分けると2つあります。
- 学校を利用する方法
- 独学で勉強する方法
学校を利用する方法にも、大きく分けると2つあります。
- 通学講座を利用する方法
- 通信講座を利用する方法
独学で勉強する方法は、文字どおり学校へ行かずに自分で勉強することを指します。
テキストや問題集などを揃えて勉強して合格を目指します。
学校利用と独学には、それぞれメリット・デメリットがあります。
それを知った上で選択しないと後悔することになります。
資格取得のために学校を利用するメリット・デメリット
資格取得のために学校を利用するメリット・デメリットについてご紹介します。
通学講座を利用する方法
通学講座を利用する方法のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | ・講師に直接聞くことができるので、わからないところはすぐに解決できる。 ・試験に出るところを重点的に教えてくれる。 ・合格のためのテクニックをマスターできる。 ・最新の情報を入手できる。 ・ライバルがいるのでモチベーションを保ちやすい。 |
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デメリット | ・費用が高くつく。 ・自分のペースで勉強できない。 ・通学に時間がかかる。 |
通信講座を利用する方法
通信講座を利用する方法のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | ・通学に要する時間を節約できる。 ・オンラインやDVDにより授業を受けることができるので、授業の質は通学とそれほど変わらない。 ・何度でも授業を受けることができる。 ・好きな時に勉強できる。 ・少し時間はかかるが、質問によりわからないところは解決できる。 |
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デメリット | ・費用が高くつく。 ・スケジュール管理が難しい。 ・モチベーションを保つのが難しく、挫折しやすい。 |
独学で資格を取得するメリット・デメリット
独学で資格を取得するメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット | ・費用が安く済む。 ・テキストや問題集などを自由に選ぶことができる。 ・好きな時から勉強をスタートすることができる。 ・自分のペースで勉強を行うことができる。 |
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デメリット | ・疑問点についての解決方法がない。 ・最新の情報を入手しにくい。 ・スケジュール管理が難しい。 ・モチベーションを保つのが難しく、挫折しやすい。 |
資格取得の勉強方法の選び方!学校利用と独学のどちらがよい?
資格取得の勉強方法の選び方について解説していきます。
学校を利用するか、独学で勉強するかの判断は人それぞれですが、概ね次の2点で判断する人が多いと思われます。
- 勉強に費やせる予算はいくらか?
- いかに早く合格できるか?
しかし、これがなかなか難しいです。
費用が安く済むのは、間違いなく独学です。
一方で、早期で合格できそうなのは学校の利用です。
では、学校を利用するのか、独学でするのかについて、どのようにして判断すればよいのでしょうか?
次の5点で選ぶと失敗が少ないです。
1.予算はいくらか
いくら学校を利用したいと思っても、予算がないのでは費用を支払えず諦めるしかありません。
無理をすると、自分の首を絞めてしまうだけで良いことはありません。
きちんと支払える目途がついてから申し込むようにします。
これがもっとも重要なことです。
2.資格の難易度は高いか
独学を選択すると、誰からも教わることなく、購入した教材をひたすら繰り返すことしかできません。
一方、学校に通っているライバルはと言うと、プロ指導の元、効率的に学習を進めています。
普通に考えると、学校を利用している方が実力がつきます。
そうなってくると、いかにライバルより上にいくかという資格試験では合格が難しくなってきます。
そのため、難易度の高い資格試験は、学校を利用した方が早く合格できる可能性が高くなります。
どのラインから難易度が高いのかは、人によって異なります。
私の経験上では、宅建や管理業務主任者がボーダーラインの前後と考えます。
あとは、それぞれで判断してみてください。
3.教材は充実しているか
教材(テキストや問題集など)の充実度は取得する資格がメジャーかマイナーかで概ね決まります。
メジャーな資格ほど受験生が多いので、教材は充実しています。
どれにしようか迷ってしまうほです。
ただし、メジャーな資格でも難易度が高い試験になってくると、独学で勉強する人が少ないので教材の種類があまりありません。
一方、マイナーな資格は大きな書店に行ってもほとんど教材が販売されていません。
教材がなければ、嫌でも学校を利用するしかありません。
教材の種類の多さで判断するとよいです。
4.専門的な技術などを要する試験か
専門的な技術などを要する試験はそれほど多くはありません。
例えば、土地家屋調査士試験における図面の作成などがこれに当たります。
図面の作成方法などは、誰かに教えてもらわないとなかなか身につきません。
さらに、図面を添削して悪い点を指摘してもらわないと、一向に上達しません。
このように専門的な技術などを要する試験の勉強を独学でするのはかなり難しいです。
こういった試験は他にもあると思います。
そのため、事前に試験内容を把握しておく必要があります。
5.費用対効果はどうか
学校を利用すると、高額な費用がかかることが多いです。
その資格を取るのにそれだけの費用をかけてもおしくないと思えるかどうかです。
費用は高くつきますが、効率よく勉強できる優秀な教材を手に入れられる、講師のわかりやすい解説を聞けるなどのメリットがあります。
教材(市販のテキストや問題集など)に関して、ほとんどの学校はオリジナルのテキストを使用しています。
市販のテキストよりも、内容が充実していることが多いです。
しかも、そのテキストに基づいて、講師が具体例を挙げてわかりやすく説明してくれます。
単に、自分でテキストを読んで理解しているのとは大きな違いです。
テキストを読んでもわかりにくい部分については質問して解決できます。
さらに、常に最新の情報を提供してもらえるので安心です。
教材や授業に関してはかなりのメリットがあります。
また、教材や授業以外にも答案練習(答練)できることが大きいです。
答練という言葉をはじめて聞く言葉という人もいるかもしれませんが、簡単に言うと問題を解く練習です。
実は、学校最大のメリットはこの答練です。
答練では、過去問だけではなく、基礎から応用までの良質な問題を数多く解きます。
何度も復習することでかなりの力が付きます。
そのため、独学で勉強する人と比べて、実力に大きな差がつくことが多いです。
学校利用か独学かは自分で選ぶしかない
基本的には、上の5点を考慮して、どちらにするのかを選べばよいと思います。
学校の費用を支払うのが困難という人は教育訓練給付制度を利用するという手もあります。
興味のある人は、希望する学校に教育訓練給付制度があるか、自分が利用条件を満たしているかなどを確認してみるとよいです。
独学で合格できる自信があるのなら、無理に学校を利用する必要はありません。
より早く確実に合格したいのなら、学校を利用して万全の体制で試験に臨むのもよいです。
あとは、あなたがどう考えるかです。